洗顔は顔の汚れや汗を落とすためのものだと考えている人もいます。しかし、実際はそうではなく、美容関係にも大きな影響があるものなのです。たとえば、化粧をしている女性がそのメイクを落とさずに化粧水や美容液の高価なものを使っても肌が綺麗になることはありません。なぜなら洗顔を正しくしていない肌にはそれらを浸透させるための準備がなされていないからです。
美容面で考えると、洗顔を正しく行うかどうかで化粧水などの基礎化粧品の浸透が代わり、美肌へ近づくことが出来るということです。正しい方法で顔を洗うことで、毛穴の奥につまった古い角質や皮脂を取り除き、基礎化粧品の成分を肌の奥、毛穴の奥まで浸透させることが出来ます。
正しい洗顔方法を行うときには肌に刺激を与えすぎないことも大切です。ブラシなどを使って毛穴の奥の汚れをたっぷりとした泡で洗い流すという人もいますが、出来れば泡はそのままで指先や手のひらを使ってきれいに優しく肌を撫でるように洗うことをおすすめします。ムリに強い力を込めてこすらなくても、肌の汚れは十分落とすことが出来るので、優しく丁寧に、そしてすすぎはしっかりと行うことを忘れないことも大切です。
毛穴の汚れを落としたいときは、洗顔時にピーリングをする人もいますが、これもこするように強くするのではなく、なでるようにしましょう。また、ピーリングは毎日してはいけません。毎日すると皮膚に残しておくべき皮脂や新しい角質まで落としてしまう可能性があります。ピーリングは定期的に週に1度、または2度程度までがいいです。
顔を洗うときには熱いお湯は避けましょう。顔を洗うときのお湯の温度はゆるめで、熱いお湯では表面上の皮脂を落とすことは出来ても肌に刺激を与えているだけで毛穴の奥まで汚れを落とし切ることが難しくなります。ぬるま湯で肌を濡らして毛穴を開かせ、そしてきめ細かい泡で汚れを取り除き、最後はたっぷりのぬるま湯で泡が残らないようにすすぐのです。
