いくら優秀な美容液やクリームを使っても、正しい洗顔を行っていなければ高い効果は期待できません。決して複雑な作業ではないので、しっかりと理解して自然に行えるようになっておきましょう。特に大切なのは顔を洗う前のステップを疎かにしないことです。そう言われると、泡立てが大事であることを思い浮かべる人もいるでしょう。
たしかに必須の作業ですが、その前にも行わなければならないことがあります。それは顔を洗う前に手をきれいな状態にすることです。手に汚れや雑菌が残っていると、顔にそれらが移って残るかもしれません。そうなると本末転倒なので十分に注意してください。汚れていないように見えても、ハンドクリームの成分などが付着しているケースがよくあります。そのせいで泡が立ちにくくなることもあるので、水だけでなく石けんも使用することが重要です。
次のポイントは適量の洗顔料を用いることであり、たくさん使いすぎても意味がありません。もちろん少なすぎると洗えない部分も出てくるので、パッケージなどに書かれている分量を出してください。泡は弾力があることが理想だと思われがちですが、美容にとって大事なのはむしろキメ細かさのほうです。毛穴に入り込むほどの微細な粒子状にすることを目指しましょう。泡が十分に湿っていることも大切で、そちらのほうが肌への馴染みが良くなります。
手の中心部がくぼむような形にしてそこに出し、ぬるま湯を足して丁寧に両手を擦り合わせるのが基本です。もし上手に泡立てられないなら、洗顔ネットを活用するという手もあります。こちらの場合も適量を出したうえで、水分をしっかり足すことを忘れてはいけません。きめ細やかな泡が完成したら、皮脂の多い額などから順番に洗っていきます。目元などの乾燥しやすい箇所は終盤にしてください。いずれの箇所も、円を描くように優しく撫でるように洗います。洗顔料をすすぐときも、ぬるま湯を使うようにしましょう。