きめが細かく潤いのある綺麗な肌を維持するためには、化粧水やクリーム、美容液等でお手入れを行う必要がありますが、洗顔も大切です。化粧品に配合されている美容成分が重要と思いがちですが、肌のお手入れの基本は洗顔で、洗顔を行うことでターンオーバーのサイクルを保ち綺麗な肌を維持することができます。ターンオーバーとは、皮膚の表皮細胞が生まれ変わって角質に成長し、一定の期間を経て剥がれて新しい細胞が誕生するサイクルで、年齢を重ねるとサイクルを維持することができません。サイクルが乱れると肌の調子が悪くなりますが、長くなると古い角質層が肌の表皮に残り、肌の水分を留める働きがある細胞間脂質等の保湿成分が作られにくくなることで乾燥につながります。角質が肌の表皮に残ることで厚みが増して透明感が下がり、シミ部分のメラニンが含まれている角層細胞が生まれ変わらないことで、シミが目立つようになります。角質や汚れを取り除くために力を入れて洗いたくなるかもしれませんが、強い力で洗うと肌を傷めることになるため注意しなければなりません。必要な角質も剥がしてしまう場合もあり、ターンオーバーを早めてしまう可能性もあります。ターンオーバーが早くなりすぎると、細胞が完全に成長しておらず準備が整っていないのに皮膚の表面にでてくることになり、薄く傷みやすい細胞は肌を守ることができません。洗顔方法に関しては、肌に負担を与えないように洗う必要がありますが、泡立てネット等を使用すると泡を作ることができ、ダメージを与えることなく洗うことが可能です。洗った後はしっかりすすぐ必要がありますが、水温に注意しなければなりません。お湯を使用する際３０度以下の温度ですすぐとよいですが、皮脂が溶け出す温度は３０度から３２度といわれているため、若干低い温度ですすぎを行うとよいです。温度が高すぎると、肌に必要な皮脂やセラミド等も溶かしてしまい、乾燥につながるため注意する必要があります。
