美容に力を入れているにも関わらず肌の調子が悪くなると、化粧水や乳液の使い方に原因があると考える人が多いです。しかし、実際にはそれ以前の点に問題がある可能にも注意しましょう。具体的には、洗顔の仕方が適切でないケースが意外と多く見受けられます。
食器のしつこい汚れは、きつく擦ることで取れることが少なくありません。しかし、それが可能なのは食器が硬い素材で作られているからです。同じことを柔らかい顔の皮膚に対して行うと、表面を著しく傷つけてしまう恐れがあります。少なくとも力に任せて手を押し付け、激しくスライドさせる洗い方は改めなければなりません。
ソフトタッチを心がけ、泡で顔を包み込むような意識を持って洗ってください。手は単純にスライドさせるだけでなく、軽やかなリズムで泡を躍らせるように動かすのがおすすめです。舞踏会で女性が見せる円を描くステップをイメージしてみましょう。あのリズムで顔の上で手を軽く回すことにより、無駄に力を入れることなく汚れを落とせます。
また、よくあるのが顔の中央部をうまく洗えていないケースです。手を左右から顔に近づけて洗うことが多いので、真ん中の部分に隙が生じやすくなってしまいます。分かりにくければ、いつも顔を洗っているポーズをとってみてください。そして普段通りに手をスライドさせると、鼻の頂点や眉間など手が通過してない箇所があることに気付く人もいるでしょう。顔の中央という目立ちやすいラインであるにも関わらず、あまり丁寧に洗えていない可能性が高いということです。
耳の下など左右の洗い残しをチェックする人でも、中央のラインをないがしろにしているケースは珍しくありません。目に入りやすいところだから洗えているに違いないという固定観念がそうさせます。美容において固定観念は好ましくない存在です。自分の洗顔方法が正しいとは限らないこと念頭において、第三者の視点で確認する習慣を身につけましょう。