美容に力を入れるなら、これまでの固定観念を捨て去ることが重要です。自分が大切だと思っていたものが不要なケースもあれば、軽視していたものが重要なケースもあります。後者の代表は洗顔であり、その方法を改めるだけで驚くほどの成果が得られることも珍しくありません。なぜなら、目視で確認できなくても、人の顔にはゴミや埃がたくさん付着しているからです。それらが付いたままスキンケアをしても、美容液や乳液の成分を浸透させることは困難です。
それらの除去に必要なのが洗顔であり、これを適切に実施すれば後のスキンケアにも良い影響が現れます。毛穴につまっていた異物がなくなることで、その奥にも栄養を送ることが可能です。とはいえ、力任せに洗うのは間違いなので気を付けてください。一生懸命こすりすぎて逆効果になっている人も少なくありません。肌にストレスを与えてしまうと本末転倒になってしまいます。赤ちゃんの顔を触るときのように、少しも力を入れないで撫でる程度が目安です。少しでも圧力を感じたら、肌は負荷を受けているので気を付けましょう。
お湯の温度も警戒すべきポイントの一つです。熱いほうが汚れが取れやすい場合もありますが、肌は軽くヤケドをした状態になってしまいます。だからといって冷水に限定してしまう必要もありません。冷水だと化粧の成分が固まる場合もあり、きれいにするという目的の達成が難しくなります。そのため、折衷案としてぬるま湯で優しく洗うようにしましょう。30度を少し超えたぐらいの温度で洗う人が多いです。
シャワーを直接当てることも間違った行為であり、肌に水圧がかかってしまいます。ですから、洗面器にお湯を張って、両手でゆっくりとすくい上げてください。そして、そこに顔をつける感覚で洗っていくのが基本です。さらに、洗顔に使う石けんをできるだけ泡立てることもポイントになります。細かな粒子がクッションの役割をして、肌と手の間に過剰な摩擦が生じることを防いでくれるからです。
