朝の忙しい時間や疲れて寝る前の時間に丁寧に顔を洗うのが億劫になってしまうことがあります。ですが、洗顔はスキンケアの基本です。肌が汚れていてはどんなに良い化粧品を使っても十分な効果を得ることができないからです。
洗顔を毎日きちんとしないと、毛穴に皮脂が固まり、角栓ができてしまいます。そして角栓によって毛穴が広がってしまう原因ともなります。また、毛穴が密閉されてその中で菌が増殖してしまい、ニキビや吹き出物の原因にもなります。
毛穴に油分が固まることを考えると、まずは毛穴の油分を出しやすくする工夫が必要です。温めたタオルを顔にあてると、毛穴が開き、皮脂も緩みます。このようにしてから顔を洗うと、お肌の表面の余分な角質だけでなく、毛穴の皮脂や汚れも落ちやすくなります。
顔を洗う際の洗顔料も、美容面では大切な要素です。洗顔料には、界面活性剤を配合しているものもあり、油脂や汚れを取るのには適していますが、油分を取りすぎて肌を乾燥させる原因ともなります。肌には適度な油分や水分が必要になりますから、特に乾燥肌の人は、保湿効果のある石鹸などを使うとよいでしょう。
さらに、洗顔料や石鹸の使い方にも注意が必要です。まずは、水やお湯となじませてよく泡立てます。泡ができたら、顔全体にのせて指の腹でやさしくマッサージするようにくるくると円を描くようになじませます。つい、ゴシゴシと洗いたくなるものですが、このような洗い方で十分汚れは落とせます。
その後、ぬるま湯を使って丁寧に洗い流します。この時にきちんと洗い流さず、石鹸が残ってしまうと肌荒れの原因となる場合がありますから、特に髪の毛の生え際などに注意を向けながら洗い流すことが大切です。洗い流した後は、清潔なタオルを軽く押し当てるようにして水分を拭き取ります。顔を洗った直後は肌が乾燥しがちなため、タオルで水分を拭き取ったらすぐに、美容化粧液や乳液などを使って保湿が保たれるようにします。
